この章では麻雀の必須スキルである「鳴き」について詳しく解説いたします。
鳴きとは、それぞれの条件を満たした上で、
- ポン
- チー
と宣言することによって他家の捨て牌から牌を貰うことができます。
本来であれば、この他に「カン」という鳴きもあるのですが、そちらはあまりにも難しいため今回は基本的な鳴きであるポン・チーのみをご説明します。
では、ポン・チーの鳴きを宣言する際の条件とは何なのでしょうか?
その条件をわかりやすくお話いたします。
鳴きの「ポン・チー」の条件
ポンと宣言できるのは、対子(同じ牌が二枚ある状態)になっている時に他家が同じ牌を捨てた場合です。
チーは手牌の中に(2・3)といった順子の形がある時に上家が(1・4)を捨てれば「チー」と宣言して(1・2・3)の順子を作ることができます。
鳴き「ポン・チー」のデメリット
条件が満たされていれば、発生をするだけで牌を貰うことができますのでメリットの大きい方法だと思われることでしょう。
しかし、メリットだけの方法が存在しませんので、この鳴きにもデメリットがあります。
- リーチ(立直)が出来なくなる
- 手役によっては食い下がりしてしまう(安くなる)
- 手牌が短くなるため守備力が下がる(放銃しやすくなる)
他人が捨てた牌で手を効率よく進めることは出来ますが、それによって大きなデメリットを抱えることになります。
鳴きの扱いというのはプロ雀士でも難しいということもありますので、初心者の方は基本的には面前で手を進めたほうが良いと思われます。
鳴きは急所から鳴く
とは言ってもどうしても鳴かなければ上がれない手牌というのは存在します。
アガれない手牌で面前で頑張っても仕方ないですよね。
鳴きを上手く使えなくては、麻雀で絶対に勝つことはできません。
しかし、鳴きすぎれば手牌を短くし、守備力を落とすことになってしまいます。
では、どうするのかと言うと「急所だけを鳴く」というのがおすすめです。
まずは、こちらの画像を見て、この手牌の急所はどこかを考えてみてください。
いかがですか?
実は、この中で鳴いても良い牌は三萬だけなのです。
五ソーや八ソーでチー、七ソーや八萬でポンも確かにできます。
しかし、それらを鳴いては最終的な待ちの完成形が三萬だけとなってしまいます。
一種類の牌の数は4枚だけなので、136枚ある内の4枚しか上がれないということになります。
これではアガリの確率が非常に低いものとなってしまいます。
あがれたとしても貰える点数は少なく、ハイリスクローリターンな鳴きと言えるでしょう。
こういった損な鳴きをしてしまわないためにも、自分の中で手牌の急所を決めてその牌だけを鳴くというのが麻雀の鳴きにおいて、とても大切なことなのです。